
English Translation.
野菜に値段がつくというエラー!
2014年、大阪の将屋グループ農園と某給食委託会社が幼稚園給食をオーガニック無添加を推進し、約70名の園児を抱える市内の幼稚園でオーガニック給食が始まりました。
◆オーガニック給食開始◆
九州を中心にこの幼稚園に供給する無肥料無農薬栽培の農家数件が協力。
給食費予算内での供給は、金銭的に過酷な条件でしたが、オーガニックを普及させる手立てと、子供たちへの想いから、採算度外視のスタートとなりました。
そして、宮崎県の畑に給食用のカボチャ150玉が栽培しました。
◆労力とは無関係に決まる収入◆
10月のある日、給食センターの
所長から、カボチャ70玉の注文
が入り、翌日カボチャの収穫に畑に行ってみると、50匹ほどの猿の群れが、畑のカボチャを食べていました・・・

とにかく、給食センター連絡を入れ事情を報告しました。
給食の方は、大阪中央市場のカボチャで対応していただくことになりました・・・
結果、150玉のカボチャは、全て猿が持っていってしまいました。
約4か月の栽培には対価は生まれず、経費はかかる・・・。
猿はお金を払わないので、カボチャ栽培での収入はゼロとなってしまいました・・・。
一カ月働いて給料が出なかったら皆さんどうされます?
生活ができないと辞めますよね。
「自分以外を食べさす」という決意をもった農家は、自給自足の道を避けました。
農家が自給自足をはじめれば、
都会の子供たちに食べ物は届きません。
お金がいくらあっても食べ物が届かなければ生きていけません。
大人でさえ、そんなことを考えないのは、輸入食材など街には、食べ物が飽和状態だから・・・
◆まずは自分以外◆
その夜、農家の仲間と集まって話合いが行われました。
大阪の幼稚園、70名の子供たちへカボチャを送れなかったということは、私たち農家の役割である「自分以外を食べさせる」という役割を果たせなかったことになる。
この事実を重く捉え、
「子供たちを餓えさせない」
という課題を立てて話合いました。
対策として様々な意見出し合いました。
・猟友会に報告し銃殺を要請
・電柵を周囲に設置する
しかし、出る意見はどこでも対策されているようなことばかり・・・
自然農において、猿を銃殺してしまうことは"殺し農法"にあたる。
今の時代、人が人を生かすためには、動物や野菜以外の草花を駆除しなければ生かせないのか?
そんな風なことが、何度も頭に浮かぶ・・・
農薬、化学肥料、猟銃、・・・
電柵もまた小鳥や猿や猪の命を奪う結果になりかねない。
そして、みんなはとうとう沈黙してしまった・・・
◆人を生かし自然を生かす「生かし農法」◆
沈黙したまま深夜に突入・・・
人々に安心なものを供給し続ける最善の策は無く「人間だけを生かすことを考え歩んできた近代農法が本当は正しいのか?」と、悩んでいました・・・
その時、ひとりの仲間が、
沈黙を破った。
皆を見渡して「話していい?」とをかえて、皆の声なき頷きを確認すると、明るい声で
「ボク、
猿の分もつくるわ!」
この一言。
この一言で、全員救われました。
「自分以外を食べさす」
それは、人だけでは無く、自分以外を全て生かすということ。
幼稚園給食に出荷するオーガニック野菜だから、これを食べる子供たちに堂々と聞かせてあげることができる農法。
◆本当の食育◆
人間が生きるためにし方の無いことと、農薬で虫を駆除したり、野生動物を殺すことは仕方のないことと教育することのどこが「食育」なのだろうか?
それは単なる人間都合であって、そんな大人は、自らのカラダを自然からいただいてるという事実を否定したいのだろうか?
僕たちは、自らの命を次に繋ぐことができなければ、お金を持ってカッコ良くしてても、仕方がない。
「仕方がない」
「仕方がない」
そんな言葉を教育に用いるなんて、考えることもできないナンセンスな大人の発想だと僕は思います。
農家の役割は
「自分以外を生かす(食べさせる)」こと!
農家がいなくなれば、
消費者はお金があっても
食べていけません。
農家を生かし、
農家は、
消費者を生かすなかで、
金銭的な問題ごと
お互いの
"生活レベル"
あげる暮らし方。
その仕組みを
オーガニックトレインズは
つくっています。